効率的なソフトウエア開発が必要なのは、もはやハイテク企業に限らない。しかし、「言うはやすく行うは難し」だ。こうした背景から、開発者向けのツールやサービスを専門とする新たな企業群が生まれた。市場は小さくない。小売企業から石油掘削業者や銀行に至るまでのほぼあらゆる種類の企業で、商品やサービスを提供する際のソフトウエア依存度が大幅に高まっているからだ。コーウェン・アンド・カンパニーのアナリストらは先週のリポートで、「DevOps(デブオプス)」(ソフト開発の自動化・協力を促進する取り組み)用ツールの市場が2023年までに240億ドル(約2兆4260億円)に達すると試算している。一方、モルガン・スタンレーが同じ日に公表したリポートによると、同社アナリストらはDevOps用ツールや関連サービスの市場が22年までに500億ドルに達すると予想している。同リポートは、DevOpsを利用して開発プロセスを大幅にスピードアップした企業を数社挙げている。例えば小売りチェーン大手のターゲットなどだ。