「朝ごはんって、結局、食べるのと食べないのとどちらが良いですか?」
ビジネスパーソン向けにお話をするときに、かなりの確率で聞かれるこの質問。企業研修をする際には、事前に社員の方々の食事記録を拝見したうえで、ほとんどの場合、「食べた方が良いです」とお答えしています。
しかし最近、主に30代、40代くらいの経営者の方々の集まりでその質問をされたときには「食べなくても良いです」とお答えしました。
「どうしたら仕事で自分の力を最大限に発揮できるのか」を考えたとき、それぞれ解決法が異なったからです。
朝食を食べることで、朝から胃もたれをおこしたり、体が重く感じたり、通勤電車や就業中に便意をもよおしてつらい思いをしたりすることがあれば、仕事に集中しにくいですよね。一方で、朝食を食べなかったために、午前中にやる気が出なかったり、疲労感をひきずっていたりすることがあれば、その習慣は見直すべきでしょう。
朝食を取るべきかを見極める2つのポイント
先述のように、朝食を食べたかどうかで体調にわかりやすい変化が出ているのであれば、どちらにすべきか決めやすいのですが、「どちらでも大して差がない」と感じる方々にとっては、結局朝食を取るべきなのかどうか、気になるところですよね。私はいつも、以下の2点を判断軸としています。
(1)1日トータルでどのくらい食べることができているか(栄養を取れているか)
(2)コントロールしやすいのは1日のうちでどの食事なのか