天安門事件で子どもなどを亡くした遺族らでつくる「天安門の母」は同事件を「6月4日の大虐殺」と呼ぶ。30年前のこの日、中国共産党は彼女たちの息子や娘を天安門広場で殺害した。総勢127人のこの勇気あるメンバーは息子や娘に起きた悲劇の記憶を生かし続けることを決意している。1989年に民主化を訴えて北京中心部に集まった何千人もの無防備の学生や労働者の虐殺を、中国共産党が命じたことを国民に気づかせようとしている。虐殺があったことを否定し、最近のドキュメンタリーの中で、単なる「混乱」として事件に触れているだけの共産党は今も中国を支配している。この中国において、メンバーらの行動は困難であり、危険を伴う。しかし、犠牲者の遺族は進み続ける。メンバーたちは最近、中国政府の「歴史を捏造(ねつぞう)する下劣でひきょうな行為」を非難する文書を公表した。