保険診療にもなっている
レーザー手術とは

 最近の言葉で言えば、いびきは「睡眠負債」につながってしまうわけだ。いくら睡眠時間を確保していたとしても、いびきによる睡眠の質の低下は、日常に大きな支障を生む可能性がある。さらに、いびきで体力を使ったことは、起床時や夜中に起きたときの空腹感となって返ってくる。さらに空腹感が肥満を生み、いびきを悪化させるという悪循環にはまってしまう人も少なくないと都筑先生は言う。

 重篤な病気だけでなく日々のメンタルにも大きな影響を与えるいびき。改善するためにはどのような方法があるのか。まず改善すべきは枕の高さである。

「高いサイズの枕を使用していると、首が曲がるので気道が狭くなる。いびき防止のためには寝やすい枕ではなく、横向きで寝たときに背骨がまっすぐになるぐらいの、大体10センチ程度の高さの枕で眠ることが理想です」

 市販のいびき対策グッズは数多く存在するが、効果には個人差がある。そこで都築先生が薦めるのは、レーザー手術によるいびき治療。口蓋垂周辺を切り広げるレーザー手術は、最も迅速かつ効果的な方法だという。

「レーザーで音源である口蓋垂の周辺部分を切って広げることで振動しにくくなり、いびきがなくなる、または軽減されます。手術といっても日帰りで、かかる時間は10分程度。痛みや出血も少なく、保険診療で行えます」

 いびき音のもとを根本的に切除することで、劇的な改善が望めるというわけだ。手術後の痛みは個人差があるが、大体2週間程度で収まり日常生活に支障は出ないという。それに加えて生活習慣を見直すことも大切だ。

「やっぱり一番いびきをかきやすい人は太っている人。たとえば禁酒が難しくても炭水化物をカットすれば体重は落ちますし、ダイエット指導も当院では行っています。あらゆる病に発展する前に、諦めずに治療することをお勧めします」

 身体の心配や周囲への迷惑を考えて都筑先生のもとを訪れる患者のなかには、いびきが原因で家庭内別居状態だと嘆く人もいるという。たかがいびき…そう甘くみていると痛い目に遭うかもしれない。