米ボーイングの新型機「737MAX」が世界各地で運航停止となり業界が混乱する中、航空機とスタッフを貸し出す企業には追い風が吹いている。各国の規制当局は半年以内に起きた2度の墜落事故を受け、安全上の懸念があるとして3月に737MAXの運航停止を命令。航空各社は同型機370機以上の運航を取りやめ、当初の予定よりも少ない航空機で夏の旅行シーズンを迎えようとしている。他の業界であれば別のサプライヤーから供給を受ける事態だが、各社は欧州航空機大手エアバスに依存することはできない。仮に別メーカーの航空機の運航に向けパイロットの訓練などが間に合ったとしても、エアバスの生産ラインは今後数年にわたってすでに埋まっているためだ。
737MAXの運航停止、飛行機リース企業には恩恵
夏の旅行シーズン、航空各社はボーイング機の「穴埋め」に追われる
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