――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  投資家はこの好景気について心配することは止め、好きになることを学ぶ時期かもしれない。避けることのできない不況は、一般に考えられているよりもかなり先となる可能性がある。だが、やって来れば一段の痛みを伴うだろう。  世界的な金融危機後に始まった米経済の拡大は10年に及び、7月には米史上で過去最長となる。10年の節目超えにより、アナリストや政策担当者の多くは、この景気拡大局面の終わりが近いと考えている。しかしながら、米経済がリセッション(景気後退)に陥る差し迫った脅威はほとんど見られない。