マーク・ザッカーバーグ氏のモットーである「素早く行動し破壊せよ」に代表されるように、シリコンバレーは破壊の中で前進することを信念とする。だが消費財に関しては、ハイテク投資家は単に「めちゃくちゃにする」だけかもしれない。主にハイテクに特化したベンチャーキャピタル(VC)ファンドは目下、革新的なキッチン・バスルームブランドに資金を投じている。2019年1-5月には320 のファンドが米国・欧州・アジアの消費財ブランドに23億ドル(約2500億円)を投資した(ピッチブック調べ)。これは過去最高を記録していた昨年の同セクターへの投資額である43億ドルを抜く勢いだ。今年資金を投じたファンドの約3分の2は、主にハイテク投資を専門とする。
ハイテク業界の「破壊者」精神、裏目に出る日
ハイテク業界の「勝者総取り」の考えも消費財を扱う起業家にとっては問題
有料会員限定
あなたにおすすめ