参議院本会議で答弁する首相の安倍晋三
3月8日、参議院本会議で答弁する首相の安倍晋三(壇上)。「消費増税参院選」が迫っており、安倍の最終決断の時期が近づく Photo: JIJI

 今年も年度替わりを迎えた。ただし、いつもとは決定的に違う。4月1日に平成の次の時代の新元号が発表されるからだ。おそらく4月は新旧の時代が交錯する一ヵ月になる。この前例のない一年を実感できるのが昨年秋に発売された「平成31年皇室カレンダー」(公益財団法人菊葉文化協会)だろう。

 2ヵ月ごとに印刷された写真が変わる。1、2月は天皇ご一家全員のいわば集合写真、3、4月は天皇、皇后両陛下が散策されているご様子のツーショット。5、6月は5月1日に新たに天皇に即位される皇太子さまと雅子さま。7、8月は皇嗣となられる秋篠宮ご一家と続く。

 このカレンダーの特徴は年代表記にある。1月から4月までは「平成31年(2019)」となっているが、5月以降は「新元号元年(2019)」。大げさな表現を使えば歴史に残る珍しいカレンダーかもしれない。官房長官の菅義偉も自身で購入したという。

 新元号選定の責任者でもある菅に限らず、国民の多くの頭の中にも4月1日の新元号発表が深く刻まれていたに違いない。それは国会議員も同じだろう。むしろより身近な問題として年度替わりと新元号の発表が重なる4月1日への意識が強かったのではないか。史上初めて100兆円を超えた、2019年度政府予算がさしたる混乱もなく年度内に成立した背景にもこうした時代の節目への配慮があったように思える。