自動車売買サイトを運営する米カーズ・ドット・コムの今年の動きには、広告ビジネスの方向性をうかがわせるヒントがある。同社のマーケティングはかつて、全ての消費者を狙うテレビ広告経由が大半だった。その一例がスーパーボウル期間中のコマーシャル放送だ。だが今年は新しい手法を試した。従来型のテレビ広告を休止し、「Roku(ロク)」やアマゾン・ドット・コムの「Fire TV(ファイアTV)」といった動画配信プラットフォームで広告を流したのだ。大量の視聴者情報を使い、自動車市場の消費者に対象を絞って広告を打つことができた。ターゲット広告の正確さは多くの企業をひきつけている。そして広告業界に大きな影響を及ぼし始めている。
ターゲット動画広告が増加、米で変化の胎動
動画配信プラットフォームでの広告で広い範囲の視聴者を正確に狙うことが可能になり、広告主は戦略を見直しつつある
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