スコッチ・ウイスキー協会(SWA)が、スコッチの生産方法の規則を緩和する。テキーラなどのたるを使った熟成を認めるよう求めていた蒸留酒メーカーの要求に折れた形だ。スコッチとして認められるには、英スコットランドで水と麦芽を蒸留し、オークのたるを使って同地で3年熟成させなくてはならない。同協会は、熟成には業界が伝統的に使ってきたたるを使うことも蒸留酒メーカーに義務付けてきた。そのため、メーカーが使うのはシェリー、コニャック、バーボンなどに使われていたたるに限られてきた。だが今回、協会はより多様なたるを認める方針だ。テキーラやメスカルやカシャッサ、焼酎や白酒などの熟成に使われたたるもスコッチに使えるようになる。
スコッチ業界が伝統と決別、テキーラ用たるも容認
蒸留酒メーカーが規則緩和要求、コスト削減へ
有料会員限定
あなたにおすすめ