三菱商事の役員構成を分析 見えてきた「次の社長」

 2019年3月期に業界トップの純利益約5900億円を稼いだ三菱商事を率いるのは、16年に社長に就任した垣内威彦氏だ。

 6年という同社社長任期の慣例に照らせば、垣内氏は6月にちょうど社長職の前半戦を終えたことになる。この3年間に起きた役員構成の変化をたどれば、“垣内流”人事の深層が見えてくる。

 まずは垣内氏自身のキャリアを見てみよう。

 垣内氏は京都大学経済学部卒業後、1979年に三菱商事に入社。ちなみに関西の大学出身者が三菱商事の社長に就任したのは初のケースである。