米民主党は2020年米大統領選で党の指名を目指す候補者による初の討論会を、26日夜からマイアミで開催する。今後の討論会は歴史的な好機となるはずだ。民主党は、ドナルド・トランプ大統領に疑問を持つ無党派層を遠ざけない候補を得られれば、現職大統領からホワイトハウスを奪還する絶好のチャンスをつかめる。この2年間の景気動向からすると、再選を目指すトランプ氏は本命だ。複数の世論調査では、経済運営に限った同氏の支持率は50%を上回っている。しかし、全体的な支持率は40%台前半にとどまっている。多くの有権者が、トランプ氏の行い――スタッフの扱い、ささいな批判をした人に対する不要な攻撃、衝動に任せた政策や言動の変更――は大統領らしくないと考えているからだ。トランプ氏が嫌いでもその政策の多くを気に入っている有権者は、昨年の中間選挙で迷わず民主党に下院の支配権を与えた。
【社説】米民主党の討論会、歴史的好機にも
バイデン氏は左派の攻撃をかわせるか、ウォーレン氏対サンダース氏の行方は?
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