フランス当局は3日、自動車大手ルノーの本社を家宅捜索した。前会長のカルロス・ゴーン被告の資金流用疑惑に関する捜査の一環だ。複数の関係者が明らかにした。パリ郊外ブローニュビヤンクールのルノー本社を、汚職・金融犯罪対策部門の捜査員20人余りが捜索した。ルノーと検察当局は家宅捜索の実施を認めたが、詳細は説明していない。ルノーは発表文で「当局に全面的に協力している」と述べた。ゴーン被告の代理人はコメントに応じなかった。ゴーン被告は昨年11月19日、金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。その後、ルノーは被告の報酬や会社資産の利用状況について独自の調査を始めた。ルノーの調査によって、ゴーン被告が同社のベルサイユ宮殿支援事業に乗じて宮殿で祝宴を催していた証拠が見つかったため、仏当局は2月に捜査を立ち上げていた。
仏ルノー本社を家宅捜索 ゴーン氏不正疑惑
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