豪雨が来たらいつ逃げる?未曽有の災害から命を守る「コンサル的思考法」
未曽有の災害から命を守るためには、コンサルタント的な思考法が有効だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

九州を襲った記録的豪雨
「警戒レベル4、5」はどれほど危険か

 今週、九州を襲った豪雨は直接的な被害だけでなく大きな不安をもたらしました。「記録的豪雨」という言葉が頻繁に報道に登場しましたが、皮肉なことに「記録的」の意味することは、年々その威力を増していくようです。「これから記録的豪雨が来る」という報道を見るたびに、何が起きるのか国民は不安を感じています。

 気象庁は、自然災害の中でも特に記録的な被害をもたらした災害について、教訓を後世に伝承する目的から、名称を定めています。昭和時代には、気象災害と言えば台風がそうした甚大災害の主役でしたが、21世紀に入ってからは主に豪雨のことを指すようになっています。

 そうなった理由は、地球温暖化にあるといわれます。そもそも雨は、近海の海面から水が蒸発して雲になることで発生します。地球の温度が上がると水が蒸発しやすくなり、雨の規模も大きくなる。それが気象現象になると「記録的な豪雨」と呼ばれるわけです。

 地球温暖化については否定論者もいますが、記録的豪雨災害は2010年代に入って急増しているのが現実です。実際、気象庁が命名する規模の豪雨災害は、過去9年間で6回にのぼります。では、それらの災害から私たちは何を学ぶことができるのでしょうか。今回の災害を振り返ってみたいと思います。

 鹿児島市は7月3日、市内全域、27万世帯、59万人に避難指示を出しました。この段階では、7月4日の昼前にかけて猛烈な雨が降る恐れがあるとして、避難を呼びかけています。警戒レベルとしては上から2番目の「レベル4」で「全員が避難すべき」というものになります。逆にいうと、まだ避難することができる最後のタイミングが、この「レベル4」というわけです。

 この上の最高レベルとなる「レベル5」は、すでに災害が進行中であることを意味します。気象庁のホームページでとるべき行動の欄には、「命を守るための最善の行動をとってください」とありますが、これは豪雨の場合、「その場にとどまるのが最善の行動」という判断になることが多いです。