米金融大手ゴールドマン・サックスが16日発表した4-6月期(第2四半期)決算では、純利益が24億2000万ドルと、前年同期に比べ6%減少した。1株利益は5.81ドル、収入は94億6000万ドルで、ともに前年同期を下回った。ただ、いずれも市場予想よりは好調だった。ファクトセットのアナリスト調査では、純利益が19億ドル、1株利益が4.89ドル、収入は88億ドルと予想されていた。貿易摩擦や金利動向を踏まえ、投資家がトレーディングを手控えたことが響いた。またゴールドマンはリテール(小口金融)やウェルスマネジメントなどの新事業に引き続き多額を投じ、減収に見合うほど経費を減らすことができなかった。トレーディング収入は3%減。特に債券・為替などの取引による収入は15億ドルと、前年同期に比べ13%減少した。こうした収入は10年前には60億ドル程度に上っていた。一方、株式トレーディングは6%増の20億ドルと、比較的好調だった。