いわば、水道の蛇口を開けっぱなしにして水(食べ物=お金)を流し、「水が足りない」と言っているようなものだ。

食べ物はタダでは処分できない
年間のごみ処理費に2兆円

 そもそも食べ物は、無償で捨てることはできない。税金を使って、焼却処分している。

 今、日本の年間のごみ処理費は、およそ2兆円にのぼっている(環境省による)。食べ物を豚のエサへとリサイクルしている日本フードエコロジーセンターは、この2兆円のうち、8000億円から1兆円が食べ物ごみの処理費だと見積もっている。

 食べ物を作るために世界からお金とエネルギーをかけて輸入し、労働者が毎日働き、決して安くはない税金を納め、そして食べ物を燃やすために税金が使われる。

 日本の1人あたりの食品ロス排出量は、世界で6番目とされている(農林水産省による)。

 2015年9月に国連でSDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)が採択され、「2030年までに世界の食料廃棄を小売と消費レベルで半減する」という数値目標が定められた。

 これを受け、日本政府(環境省)は、2018年6月、「家庭からの食品ロスを2030年までに半減する(2000年度対比)」という数値目標を設定した。そして、2019年5月24日には、日本で食品ロス削減推進法が成立している。

 事業者だけでなく、家庭でも食品ロスを減らすことは急務なのだ。