トランプ大統領は最近、頻繁に「日米同盟は不公平だ」と発言している。これまでのところ、「実害」は出ていないが、間もなく日本は、「踏み絵」を突きつけられることになりそうだ。「踏み絵」とは、米軍がイラン沖で組織する「タンカー防衛有志連合」への参加だ。日本が、この連合への参加を拒否すれば、日米同盟は終わりに向かう可能性がある。(国際関係アナリスト 北野幸伯)

米国の「タンカー防衛有志連合」は
日本にとって他人事ではない!

米国のトランプ大統領
日米同盟は不公平――そんな不満を繰り返し口にするトランプ大統領は間もなく、安倍首相に強烈な「踏み絵」を突きつける Photo:Avalon/JIJI

 米軍は7月9日、とても重要な発表をした。

<米、イラン沖で有志連合結成へ タンカー攻撃受け

7/10(水) 11:49配信 
【ワシントン共同】米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は9日、イラン沖のホルムズ海峡近くなどで民間船舶の安全を確保するため、同盟国の軍と有志連合を結成する考えを示した。数週間以内に参加国を募る。>(太線筆者、以下同じ)

 7月19日には、関係各国への有志連合の「説明会」が開催された。なぜ、これが日本にとって大事なのか?それは、有志連合をつくる理由が、日本と大いに関係があるからだ。

日本などのタンカーが攻撃を受けたことに伴う措置。ロイター通信が伝えた。>(同上)



 6月13日に2隻のタンカーが攻撃され、そのうち1隻は東京の海運会社「国華産業」が運航するタンカーだった。

<米国が艦船を派遣して監視活動を指揮。
参加国は米艦船の警備や、自国の商船の護衛に当たる。>(同上)

 ここまでは、ほぼ100%の人が、「大変すばらしいことだ」と思うだろう。しかし、次の一文で、日本の国論は真っ二つに分かれるに違いない。

<トランプ米大統領は、各国がホルムズ海峡を通るタンカーを自国で守るべきだと主張しており、日本も何らかの対応を求められる可能性がある。>(同上)

 つまり、日本も「タンカー防衛有志連合に参加してくれ」と要請が来る可能性がある。実際に要請が来たら、どうすればいいのだろうか?