米セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は、今月30、31日の連邦公開市場委員会(FOMC)では25ベーシスポイント(bp)の利下げを支持するとし、今回はそれより大幅な利下げは不要だとの認識を示した。金融市場は25bpの利下げを織り込み済み。アナリストの間では世界の成長鈍化、貿易摩擦を巡る不安、物価上昇率の低迷といった懸念に対応するため、FRBが50bpの利下げを検討するとの見方も出ている。ブラード総裁は今月11日のインタビューで「私はそうした議論に耳を傾けるだろうが、少なくともきょう現在は、それほど積極的な動きが必要な状況ではないと思う」と話した。また、金融政策は今年に入り、追加利上げから利下げ方向に大きく転換したと指摘。「これは精緻な議論を要するビジネスだ。今後追加の動きが必要になり得るとの主張は常に出るだろうし、FRBは実際にそうするかもしれない」とする一方、当面は25bpの利下げが「米国経済を正しい方向に向かわせるだろう。そこから物事の成り行きを見守ることができる」と語った。
今月の米FOMC、50bpの利下げは不要=セントルイス連銀総裁
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