未上場のハイテク企業に対する投資額は、過去最高を記録した昨年から、さらに拡大が続く見通しだ。背景には、スタートアップ企業が生み出す高いリターンを求め、従来は上場企業へと振り向けられていた資金が流れ込んでいることがある。データ会社ピッチブックが19日公表した報告書で分かった。ピッチブックが95の機関投資家や上場企業の株式投資家を対象に6月実施した調査によると、向こう5年間に非公開企業への投資を「著しく増やす」、または「やや増やす」とする回答は59%に上った。縮小すると答えたのは6%にとどまった。非公開のハイテク企業への投資額は昨年、世界で2740億ドル(約30兆円)と、過去最高を記録した。機関投資家や上場企業を専門とする投資家が資金を振り向けたことが要因だ。それまでの最高だった2017年(1740億ドル)からは57%伸びた。
未上場ハイテク企業への投資、一段と拡大へ
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