EDの原因は大きく分けて3つ
心筋梗塞、脳梗塞の予兆の場合も!

 さて、EDの原因は大きく分けて3つあります。

1)身体的原因。具体的にいうと、勃起に関わる神経、組織、血管に問題がある場合です。
2)身体的には問題なく、心理的な原因がある場合。
3)1と2が混在して起こるもの。ちなみにEDに陥るほとんどの方が混在性といわれています。
(EAU Guidelines on Erectile Dysfunction, Premature Ejaculation, Penile Curvature and Priapism)。

 さらにEDを引き起こす危険因子としては、(1)加齢、(2)糖尿病、(3)肥満/運動不足、(4)高血圧/心臓の病気、(5)喫煙などがあります。

 特に(2)~(5)の生活習慣病は、一般的に血管年齢の老化を進めてしまいます。陰茎に栄養を届ける血管は非常に細いのですが、その血管がダメージを受け、EDを引き起こします。

 逆にいえば、EDの方は血管が老化している可能性が高いため、EDの治療をすることで突然死などの原因となる心筋梗塞、脳梗塞の予防につながる場合もあります。

身体の不調だけでなく
薬の副作用が原因のことも

 その他のEDの原因としては、男性ホルモン(テストステロン)の低下や、慢性腎臓病や排尿障害(おしっこの勢いが弱い、残尿感があるなど)も考えられます。

 ほかにも、脳卒中などの神経の病や骨盤の手術など陰茎への指令を出す神経が障害をきたしてEDを引き起こすケース、あとはうつ病などの精神疾患も心因性EDの原因となります。

 そして、普段飲んでいる薬、例えば高血圧、うつ病、前立腺肥大症などの薬の副作用でも発症します。これらは比較的世の中に出回っている薬なので注意が必要です。

 最新のデータでは、睡眠時無呼吸症候群もEDの原因といわれています(J Sex Med 2015:12:1992-2003)。いびきなどを指摘される方はEDになる可能性が潜んでいるかもしれません。

 このようにEDは、身体のいろいろな箇所の不調から起こるサインといえます。