米中貿易戦争の激化による影響が広がる中、アジア・太平洋地域3カ国の中央銀行が7日、予想外に大幅な利下げに踏み切った。この先世界の緩和サイクルが加速しそうだ。貿易戦争は東南アジア市場を直撃している。急成長する東南アジアは世界的なサプライチェーン(供給網)の拠点であり、米中両国との貿易に依存しているためだ。7日に利下げに踏み切った3カ国のうち、インドとニュージーランドの中銀は今年に入り多くの国に先駆けて金融緩和に着手しており、7月下旬に2008年以来の利下げに踏み切った米連邦準備制度理事会(FRB)に先行していた。タイ中銀は2018年終盤の利上げから一転、今年初の利下げを実施した。欧州中央銀行(ECB)は7月、9月の理事会で新たな緩和策を検討する方針を示唆している。
3中銀が大幅利下げ、世界同時緩和が加速へ
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