Jリーグの開幕やW杯の惨敗で
ラグビー人気が急降下

 1990年ごろまでは、川淵三郎氏(日本トップリーグ連携機構会長)が「サッカーより人気だった」と認めるくらいの勢いがあったラグビー。学生ラグビーを中心に盛り上がりを見せ、早慶戦や早明戦はプラチナチケット化するほどだった。なぜ人気が急降下したのか。

 一般的にいわれるのは、93年のJリーグの開幕と、95年のW杯でのニュージーランドに対する歴史的大敗だ。ブーム到来で1億円選手が続出するサッカーと、世界的なラグビーのプロ化の流れに取り残され、国際舞台では通用しない日本ラグビー。急速なファン離れが始まったが、その後も大胆な改革案を打ち出せないまま、20年以上も時間だけが過ぎてしまった。

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 現場の選手やスタッフは頑張っている。前回のW杯では南アフリカに勝利し、リオ五輪では7人制ラグビーで優勝候補のニュージーランドを撃破。代表の実力はアップしているが、協会のアピール不足もあり、本格的なファン拡大にはつながっていない。

 今回ようやく、自国開催のW杯の直前というギリギリのタイミングでラグビー界が改革に動きだした。特に、協会の森重隆会長、清宮克幸副会長、岩渕健輔専務理事の新しいスリートップは、ラグビー好きならワクワクする顔触れだ。実際、清宮氏は就任後、わずか1カ月で「ラグビープロ化」を打ち出した。