今のところ、環境に優しい投資の全てが割高というわけではない。欧州の製紙・包装大手モンディは、プラスチックへの逆風やオンライン小売りの成長に恩恵を受ける格好の例だ。短期的な懸念がバリュエーションに重しとなっており、投資家にとっては押し目買いの好機が訪れている。プラスチックの包装は不人気だ。スイスの食品大手ネスレや英蘭系食品・日用品大手ユニリーバのような世界的な消費者ブランドは、環境への負担が少ない新たな商品パッケージを必要としている。紙のパッケージはよりコストが高いが、少なくとも欧州では最近成立した法案によって、企業が代替材料を探さざるを得なくなっている。欧州議会は今年、ストローやフォークなど使い捨てのプラスチック製品を2021年から禁止にする法案を可決した。また、欧州連合(EU)の市民5億人のレジ袋使用量についても、2025年までに1人当たり年間40枚と、現在の水準の半分以下に抑えることを目標にしている。