――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  エコノミストが好んで参考にするリセッション(景気後退)予想の指標に異変が見られる。  米10年債利回りは3カ月物短期証券(Tビル)の利回りを下回り、目先の危険を示す最も確実なシグナルを発している。だが長短金利の逆転が見られない年限もある。一例として、30年債利回りは依然として10年債利回りより十分高い水準にある。過去のリセッション前には、長期債利回りの方が低くなっていた(3番目のグラフ)。  現在の曲線は「V」字型に近い。どういうことか。見方によってはV字型は慰めになる。