イヌは「人間の最良の友」と言われるが、録音された声が本物か偽物かを判断してもらうにはネズミの方が良いのかもしれない。ラスベガスで先に開催されたサイバーセキュリティー会合「ブラックハットUSA」で発表された研究によると、動物には自然な発話の要素を見分ける能力がある。この研究は、人工知能(AI)システムが生成するコンピューター音声を検知するシステムの構築方法に影響を与えるかもしれない。背景には、専門家たちが憂慮する「ディープフェイク」の増加がある。大量の写真や録音された声を基に作られたディープフェイクは、人が実際に話したり動いたりしているかのような印象を与える音声や動画のことだ。そのため、選挙に影響を及ぼしたり、重要人物などになりすましてサイバー攻撃を仕掛けたりするのに使われかねないと懸念されている。
ディープフェイク対策、ネズミが聞き分ける本物の声
実験では約75%の確率で偽の音声を選ぶこともあった
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