自分を「見つけてもらう」手段を持つ
何をやっている人なのか、というコンセプトが決まれば、次は、それをほかの人に知ってもらわなくてはなりません。これは本書の第3章でご紹介したお金を払ってアドバイスしてもらった
(1)肩書きをつくる
(2)名刺をつくる
(3)ブログをつくる
というのが基本スタンスだと思います。
僕はこの3つをすることで「ボードゲームの人」という認識を広げることができました。
繰り返しになるかもしれませんが、もう少し詳しく説明します。
まず一つ目の肩書きを決めること。これは、できれば、ほかに誰も名乗っていないものがベストです。
なぜかというと、唯一の肩書きを名乗ることでライバルがいなくなるからです。同じ肩書きであれば、どうしても同じ土俵で「比較されて」戦うことになります。そうならないためにもオリジナルでかつ、わかりやすいものをつけるのがおすすめです。
僕はアドバイスされてから「ボードゲームソムリエ」という肩書きをつけました。そのころワインのソムリエや野菜ソムリエは有名でしたが、ボードゲームにソムリエをつけたらどうだろう、と思いつき、ネットで検索しても出てきませんでした。
つまり僕だけの肩書きです。覚えやすくて、珍しい肩書き。自分のやりたいことが一発で伝わる肩書き。自分の強み×興味があるものなどを掛け合わせるのがポイントです。
そして、二つ目は名刺をつくること。紙の名刺というわけではなく今でいえば、とにかくいろんなチャネルで自分の肩書きや連絡先があるものを持つことが大事だと思います。いつどこで、仕事につながるのか、というのはわかりません。
チャンスを逃さないためにも、誰かがあなたに興味を持ってくれたら、連絡がとれるようにしておくのが大切です。相手によってツイッターはやっていても、フェイスブックはやっていないということも大いにあるので、できるだけ連絡手段を多く持つことが重要です。
また、世代によっては、名刺なんていらないと思う人もいるかもしれませんが、メールアドレスを伝えるためにも持っておきましょう。相手によってはSNSに詳しくないということもありえます。けれど、メールをやっていないという人はほとんどいないので、機会損失を避けるためにも、名刺は持っておいた方がよいと思います。
そして三つ目は発信することです。発信はブログでなくてもかまいません。
ツイッターやフェイスブック、インスタグラム、今であれば動画などでもいいのですが、好きなことで生きていくのならこの発信することが一番重要だと思います。
発信する手段を持ち、自分から発信しないことには、人々に自分という存在は一向に伝わりません。自分のキャラクターと発信する内容とが親和性が高いものを選択する。そして発信を続けていけば多くの人の目に触れるチャンスをつくることができます。
僕の場合、自分のブログを通して、2、3日に1回投稿していました。どこでどんなボードゲームを紹介したかを書いたり、オススメのボードゲームを書いたりして、とにかく内容は「ボードゲーム」のことだけに絞っていました。
すると、3ヵ月後には、ボードゲーム界隈で「ソムリエと名乗って活動している人がいる」と噂が広がっていたようです。今まで見たことない「ボードゲームソムリエ」という名前も相まって、印象を残すことができたのです。
(続く)