――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJのチーフコメンテーター ***  米金融市場は先週、一時的変調に陥った。もしかしたら、本当にもしかしたらではあるが、リセッション(景気後退)が迫っているかもしれない兆候が見られたからだ。  貿易摩擦は激化、中国経済は鈍化しつつあり、ドイツ経済は実際にわずかながら縮小した。米経済は全般に良好ではあるものの、すでに景気刺激をやり尽くした状態であり、国際的な逆流に足を取られかねない。  そこで、既に始まりかけている2020年の選挙シーズンにリセッションが起きたと仮定してみようと思う。政治的にどのような影響があるだろうか。