米金融市場は先週、一時的変調に陥った。もしかしたら、本当にもしかしたらではあるが、リセッション(景気後退)が迫っているかもしれない兆候が見られたからだ。貿易摩擦は激化、中国経済は鈍化しつつあり、ドイツ経済は実際にわずかながら縮小した。米経済は全般に良好ではあるものの、すでに景気刺激をやり尽くした状態であり、国際的な逆流に足を取られかねない。そこで、既に始まりかけている2020年の選挙シーズンにリセッションが起きたと仮定してみようと思う。政治的にどのような影響があるだろうか。良好な経済と好調な株式市場を政権の支えとしてきたトランプ大統領にとって、リセッションが打撃となるのは明らかだ。トランプ氏が再選されるかどうかは恐らく、彼を好きではないが経済の現状は好ましく思っている、ごく一部の無党派層の動向にかかっている。
米民主党の予備選、景気後退時に勝つのは誰か
経済情勢悪化で有利なのはバイデン氏のような穏健派か、ウォーレン氏のような急進派か
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