イタリアの連立政権が20日に崩壊したが、それはむしろ良いことだ。右派の「同盟」と左派寄りの「五つ星運動」の奇妙な連立は、過去14カ月間ほとんど機能していなかった。新たな選挙で1つの政党がよりしっかりと――しかも単独で――政権を運営する道が開かれれば、その方がずっと良い。総選挙になれば同盟を率いるマッテオ・サルビーニ副首相は勝つだろう。同盟の支持率は大半の世論調査で40%近くに上昇し、昨年の総選挙での得票率(18%)を上回っている。その一因は同党の反移民政策であり、それを内相のサルビーニ氏は中心になって押し進めてきた。ただ、同氏の政治家としての成功には、その経済センスも貢献している。同盟は企業寄りの政党との評判を確立し、サルビーニ氏はイタリア経済再生計画の中心として法人税引き下げを掲げている。