昨日の仕組みが今日も成功するとはいえない
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アマゾンジャパンは2017年に生鮮食品などを配送する「Amazonフレッシュ」のサービスを始め、小売業界を震撼させた。あれから2年。ジャスパー・チャン社長は収益的に「難しい」と吐露したが、その一方で事業の継続を強調した。まるで将来の成功を確信しているかのように。(聞き手/ダイヤモンド編集部 重石岳史)

――アマゾンプライムのサービスの一つとして「Amazonフレッシュ」を始めました。一方でライフコーポレーションと提携も進めています。フレッシュ事業とライフ提携は共存できるのでしょうか。

 直販と出品の共存が、お客さまへのサービス強化になるということがわれわれの基本的な考えです。なぜなら、それによって品ぞろえが充実し、価格競争力を持つことができ、利便性も向上するからです。

――これまで取り扱ってきた本や日用品などと比べ、生鮮品は賞味期限もあるので全く異なるノウハウが必要になります。

 難しいですよ(笑)。おっしゃる通り、さまざまなシステムや管理、仕入れの仕方は全然違う世界になります。

――直販となると配送車の待機などで多大なコストがかかる。直販はやるべきなのでしょうか。ライフとの提携だけで十分というお考えは。

 それも一つの考え方かもしれないです。でも直販のフレッシュはうちにとってすごく大事だと考えていますね。

――消費者はフレッシュとライフのどちらで注文した方が得なんでしょうか。

 お客さま次第なので分かりません。

 私たちのミッションとは、お客さまの選択肢を広げるということ。もしライフさんのサービスがうちの直販より良いのであれば「どうぞ」となる。うちはお客さまが喜んでいただくことをやるだけです。