2年前、米不動産開発・投資会社ハインズ・インタレスツのジェフリー・ハインズ社長兼最高経営責任者(CEO)が自身のワインセラーで開いた食事会で、同社のマネジャーらが米ウィーワークについて疑問の声を上げた。未使用スペースをリースし、通常のテナントとしては小さすぎる企業に貸し出す「コワーキング」事業を展開するウィーワークは、ハインズにとって当初は素晴らしい顧客だったと同社の幹部、チャーリー・カンツ氏はデザート後のプレゼンテーションで語った。その場にいた複数の人物が明らかにした。しかし、ウィーワークはそこで手を止めなかった。大手企業とも取引を始め、ハインズの中核事業に脅威となった。ウィーワークの動きはその場にいた人たちに、民泊仲介のエアビーアンドビーがホテル業界からビジネスを奪い、配車アプリのウーバーがタクシー会社の売り上げを侵食している現状を思い起こさせた。
ウィーワークに脅威、反撃に出たビルオーナー
大手不動産会社が同じビジネスモデルで市場破壊に先手
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