ジュリー・スウィート氏は今月、社内の競争を勝ち抜いてコンサルティング会社アクセンチュアの最高経営責任者(CEO)に昇格した。スウィート氏が選ばれたのにはさまざまな理由があるが、その中でも一番ユニークだったのは、同氏がCEOの座を競い合った同僚をほめることに優れていたことだと、同社に詳しいある人物は話す。同じポストを競い合うときに同僚とうまく付き合うことは重要だ。競争に敗れたとしても管理職としてのキャリアにプラスに働くかもしれない。ただ協力しながら同時に競争するのは難しいこともある。企業の取締役やエグゼクティブコーチによると、社内のCEO候補者が互いに良好な関係にあるかどうかを取締役会が詳しく調査するケースが増えている。モルガン・スタンレーやJPモルガン・チェース、ウォルト・ディズニーなどの大手企業ではCEOの後継者レースは激しく、何年もかかることがある。