シチュエーションアウェアネスの3つのステップ

元アメリカ空軍の研究者マイカ・エンズリーによれば、シチュエーションアウェアネスは次の3つのレベルに分かれます。

(1)知覚:何が起こっているのか。正常か異常か。予期されたことか予想外のことか。
(2)理解:どうして起きているのか。どのように理解すべきか。
(3)予測:このままにするとどうなるのか。何をすべきか。

私たちも無意識のうちにこれらのステップを踏んで、さまざまなことを判断して行動しています。ただし、つねにそのような気づきが働いているわけではありません。

カクテルパーティー効果という言葉を聞いたことはありませんか。大勢の人が賑やかにしている中でも会話する相手の声が自然とよく聞き取れるように、自分に必要なことだけを選択的に見たり聞き取ったりする脳の働きを指すものです。

しかし、見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞き、その理解に基づいて行動しているとすれば、どのような結果になるか自ずと想像がつくはずです。

戦場では、目の前の現実を曇りのない目で観察し、あるがままに受け止めることが生死を分けます。同様にOODAループでは、目の前の現実を曇りのない目で観察し、あるがままに受け止めることを徹底します。