米プロバスケットボール協会(NBA)と中国政府の激しい対立が続く中、当地では10日、ロサンゼルス・レイカーズとブルックリン・ネッツのプレシーズンマッチが予定通り開催された。ただ中国当局による厳格な規制の下での試合となった。ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネジャー(GM)、ダリル・モーリー氏が先週、ツイッターを通じて香港の反政府デモを支持したことが政治問題に発展し、NBA最大の海外市場である中国で複数のイベントや放送が中止されたほか、街中から広告が撤去される事態となった。NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏、世界的スターのレブロン・ジェームズ選手、両チームの選手の誰も試合前後にメディアの取材に応じない、異例のイベントとなった。NBAが言論の自由を尊重して中国の謝罪要求を退けたことに対し、中国側の反感が依然として強く、事態が落ち着くには程遠いことが浮き彫りになった。