カバン「バッグインバッグ」を使ったカバンの中の整理は、意外とハードルが高いので要注意です Photo:PIXTA

どうしたらカバンの中で
物が迷子にならなくなるのか?

 私たちは、他人がカバンの中をどう整理しているのか、よく知らないものです。家事代行のお仕事で延べ6000軒以上のご家庭を訪問してきた私も、依頼者さまのカバンの中まで拝見する機会はほとんどありません。

 実は私自身、長い間、カバンの整理には苦手意識がありました。何度か買い換えたバッグインバッグも使いこなせず、たまに中身をあらためると決まって「ずっと探していた物がこんなところから出てきた…」「こんな物いつ入れたのだろうか…?」「ペンのふたが取れてインクが染みだしている…!」という情けない状況に陥っていたのです。

 当時の私と同じように、カバンの整理で困っている人はたくさんいるかと思います。これまで何を試してもうまくいかなかった人は、ぜひ「管理のルールを緩くして楽になる」方法を考えてみてください。

 一般的に知られているカバンの整理方法は、高いスキルが必要で、人を選びます。カバンを快適に使うための収納グッズも、機能性の高い物ほど使いこなすのが難しく、使う人によってはかえってカオスを生んでしまいます。

 今回は「カバンの中の整理収納術」を3つのアプローチを解説します。「今より楽にうまくいくカバンの整理方法」を選ぶための参考にしてみてください。

カバンの中の整理収納術(1)
「持ち歩く物の量を減らす」

 以下はいずれも、「要らない物をできるだけ持たないようにする」ための工夫です。まずはここから試してみるのがよいでしょう。

●カバンを小さいサイズに替える【キャパシティーを小さくする】
●毎日、物を全部出す習慣をつける【中身の棚卸しの頻度を上げる】

 ただ、パソコンや資料などを持ち歩く必要があるため、小さいサイズに替えられないケースもあるでしょう。お仕事用のカバンはいつも同じ物を使っているため、毎日中身を全部出すのは(やった方がいいと分かってはいても)なかなか習慣化できそうにない…という人もたくさんいるように思います。

 この方法が難しいと感じる人は、(2)(3)の「カバンの中を探しやすくする」アプローチを試してみてください。