初対面の人に会ったとき、外見から何となくその相手を判断しませんか?
「年齢はどのくらいか、どんな仕事なのか、頭は良さそうか、清潔なのか、どんな育ちなのか……」。実は、人間は相手からの自己紹介よりも、「自分が感じ取った全体の印象を信用する」ことが分かっています。
ビジネスでの服装は、ただの「おしゃれ」だけでなく、「まず自分の話を聞いてもらえるかどうか」に直結します。「服のことを知っているかどうか」は、仕事を左右するのです。
その上、スーツはアイテムが少ないので、覚えるべきことは実はそんなにありません。
5月25日に発売された『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』から、どんな場合でも、ビシッとスーツが着られるようになるルールについてお知らせします。
立たない鞄は使わない
鞄は「立つ」ものを選びましょう。
ビジネスでは鞄はそもそも床に置くものです。
椅子の上に置くのは間違いです。
だから、鞄は床で倒れたりしない、自立してくれるものを選びましょう。
また、鞄の底に鋲が打たれているものにしましょう。
これがついているものは、床に置くことを前提に作られているので、安定感もあるし、床にべったりとついて鞄の底を汚すことからも防いでくれます。
まず、おすすめするのが、写真のような革のブリーフケース。
まずは黒が使いやすいです。少し優しさを出したいなら、茶色も合格です。
ただ、この革の鞄がルール的にはいちばんですが、今は昔と違って、たくさんの荷物を入れるようになっています。
書類だけではなく、パソコンだったり、タブレットPCだったり。
そうすると、革のブリーフケースでは入らない、重くて運べない、という声も聞こえてきます。
そこで、ナイロン系のビジネスバックもありではあります。
ただし、やっぱり革の格好良さにはかなわないことを覚えておきましょう。