スマート工場に自動運転
真価は産業応用

 9月のラグビーW杯開幕とともに、国内で5Gのプレサービスが始まった。

 ドコモのパブリックビューイングのほか、KDDIはセコムと協力し、警備員が身に着けたカメラの映像を監視センターへと伝送する“5G警備”を一部の試合で実施。次世代の通信インフラの形が少しずつあらわになってきた。

 そして20年3月、いよいよ国内で5Gの商用サービスが始まる。

 5Gでは高速・大容量、低遅延、同時多接続の3大要素が4Gから進化する。ただ、スマホでの高精細な映像のダウンロードが速くなることが5Gのメリットだと理解しているとその本質を見誤る。

 5Gが期待を集めるのは、産業への応用で真価を発揮するからだ。製造業やインフラ、医療などさまざまな産業を変え、新たな競争を生み出す可能性を秘めている。

 5Gはあらゆる機械をつなぎ、レイアウトを自在に変えられるスマート工場へと変貌させる。

 製品や生産ラインに取り付けた多数のセンサーの情報をリアルタイムで収集し、サービスの向上や生産の効率化につなげられる。

 クルマや建設機械の自動運転が可能になり、公道や建設現場の風景が一変する。

 5Gがビジネスを変革するターニングポイントとして、多くの企業が想定するのは22年。来春の商用化を目前に控え、5G時代の主役を巡る競争が始まっている。

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