サウスウェールズが実際のカメラ導入前に行ったテストでは、850万台の車両のうち、実に10万台で“ドライバーがスマホ操作をしている”場面がとらえられた(写真はイメージです) Photo:PIXTA

AI搭載カメラで
ながら運転をキャッチ

 日本が“ながら運転対策”に厳罰化で臨むように、欧米でもこの問題は深刻だ。高速道路上にスマホゾーンを作り、停車して操作できるようにするなど、さまざまな対策をとっている。それでもスマホ操作ドライバーは、後を絶たない。

 こうしたドライバーの行為をAI搭載カメラで自動的にキャッチしよう、という試みがオーストラリアで行われている。

 AIカメラを導入テストしたのはオーストラリアのサウスウェールズ州。使われているのはモーションキャプチャーカメラで、AIが“ドライバーが何かを手にしている”と察知すると、カメラでその様子を撮影する。

 撮られた写真は警察官などがチェックし、“飲み物を持っている”などの場合はセーフで、スマホを手にしていた場合は232オーストラリアドル(約1万7000円)の罰金が徴収される、というシステムだ。なお飲み物がコーヒーなどの場合はOKだが、もしアルコール飲料であることがはっきりとわかれば、厳しい罰金の対象となる。

 サウスウェールズでは現在45基のAIカメラを設置し、運転中のスマホ禁止を強く呼びかけている。同州警察は「スマホ運転は飲酒運転と同じくらいに危険だと理解してほしい」という。