「高価な物は包みが小さい」。もはや高級ブランド業界では、このことわざがほとんど当てはまらなくなっている。規模の大きさは、投資家がさらなる合併・買収(MA)を期待するという新たなメリットをもたらすようになっている。その一例が、仏高級ブランドLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンによる米高級宝飾品大手link icon=none linkend=https://jp.wsj.com/articles/SB12380194428561493606404585639151971366386 type=EXTERNALティファニーの145億ドル(約1兆5800億円)での買収提案/linkだ。高級ファッションブランドの業績は二極化している。一部の例外を除き、小規模ブランドはグッチやルイヴィトンなどの大手に大きく水をあけられている。意外だが、大衆商品市場では逆の傾向が生じている。テクノロジーによって旧来の参入障壁が引き下げられ、ネスレやプロクター・アンド・ギャンブル(PG)などの多国籍企業がスタートアップ企業に売り上げを奪われている。