親の在宅介護に限界を感じ始めた、あるいは周りに頼れる人がおらず将来に不安を感じ始めた。こうしたとき、有料老人ホームへの入居を考える人は多いだろう。だが、各ホームの質や特色は千差万別だ。中には従業員不足や経営の問題によって、入居者が暮らしづらい「悪質」ホームも存在するのが実態だ。

 そこで「週刊ダイヤモンド」では、介護が必要になった家族のために、あるいは自分のために有料老人ホームを探す際、役に立つランキングを作成した。数多くあるホームから候補を絞り込むときの目安として参考にしてほしい。

 ランキングの対象となるのは、施設が介護サービスを提供する介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)であり、入居定員20人以上、開設後2年以上を経過しているホームである。

 対象エリアは介護付きホームが200以上ある都道府県(北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県)に絞った。各自治体とも、主に要介護状態の人が入る「介護型」と、ある程度身の回りのことが自分でできる人が入る「自立混合型」に分けて、ランキングを作成している。さらに、東京都と神奈川県は、介護型を「5年総費用」の額が2000万円以上と同未満に分類した。

 今回は、その中から神奈川県における介護型のランキング上位ホームを紹介しよう。

神奈川県・介護型・高級施設1~10位

 神奈川県の介護型・高級施設で1位に輝いたのは、「横浜エデンの園」。医療介護に89年の実績を持つ聖隷福祉事業団が運営する同ホームは、一人一人の入居者に寄り添った介護をモットーとし、自立期から、生活支援を利用する時期、日常的に介護が必要な時期、さらには終末期までのトータルケアを提供する。

 強みの一つが医療体制だ。同一法人が運営するホームに隣接した聖隷横浜病院が協力医療機関となり、年2回の定期健康診断と月1回の簡易健康診断を実施。ホーム内に設置された簡易的な診療所には、週2回ドクターが診察に訪れ、さまざまな相談に応じてくれる。さらに、その延長として、看取りケアにも力を入れており、外の空気を吸いたい、好きな音楽を聞きたいといった希望なども丁寧にサポートし、結果として、亡くなる人の9割ほどが看取りで最期を迎えているという。「終の棲家」として考えるなら、これ以上ない安心感だろう。