セブン-イレブン・ジャパンをはじめとするコンビニ大手3社のカゲで、このところ鳴りを潜めていた中堅コンビニが、復活の狼煙(のろし)を上げている。病院などの閉鎖商圏に出店のかじを切って活路を見いだしたり、大手の日販が50万~60万円台のところ店内厨房で日販80万円を上げたりするコンビニも出現。大手が24時間営業問題で苦悩している中、中堅・中小のコンビニはどう生き残りを目指していくのか。(流通ジャーナリスト 森山真二)

病院への出店に存在感
ポプラの「生活彩家」

生活彩家Photo:Diamond

 コンビニといえばセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンという大手チェーンが真っ先に思い浮かぶ。中堅といわれるミニストップやデイリーヤマザキ、ポプラ、スリーエフといったチェーンは大手の出店攻勢の中で出遅れ感が否めなかったし、これまで業績も低迷しており「大手に集約された」(大手コンビニ幹部)といわれていた。

「それもそうだな」という声も聞こえてきそうだが、なんと、中堅コンビニの一部が静かに“復活の狼煙”を上げているのだ。

 例えば、ローソンと資本業務提携したポプラ。店内でご飯を炊く「ポプ弁」を思い浮かべる向きも多いのではないかとみられるが、そのポプラが実は施設・建物内などの閉鎖商圏に思いっ切り経営のかじを切って、再び存在感を取り戻している。