駅マエ売上高ツートップは池袋、新宿
渋谷はスクランブルスクエアで400億円稼ぐ

 首都圏にある駅について、徒歩1分圏内にある商業施設の売上高合計(18年度)でランキングを作成すると1位は池袋駅、2位は新宿駅になる。

渋谷駅一等地「ヒカリエ」に7年遊んだままの空間がある理由*駅前のショッピングセンター、百貨店の売上高合計。対象駅は首都圏。銀座駅など一部地下鉄駅を含んでいない。対象施設は売上高が判明した代表的な商業施設のうち、駅から徒歩1分以内の立地を目安にダイヤモンド編集部が抽出した。一部例外を除き、駅ナカ商業施設を含んでいない。ショッピングセンターの売上高は百貨店、GMSなどの核店舗は除いた(各店舗の位置づけは施設によって異なる場合がある)。乗降客数は2017年度の1日あたり。対象駅の各鉄道乗降客数を合算したもの。乗員数を倍にして乗降客数とした場合もある。ショッピングセンターの売上高は「繊研新聞」(繊研電子版 https://senken.co.jp/)2019年8月7日付の18年度SC売上高ランキング、百貨店の売上高は各社資料、乗降客数は鉄道事業者資料、国土数値情報に基づく
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 駅だけで用が足りることから「エキブクロ」とも呼ばれる池袋駅には、西武百貨店、東武百貨店、パルコ、JR東日本のルミネといった商業施設が集まっている。新宿駅にも小田急百貨店、京王百貨店、ルミネなどがある。駅マエで買い物することを目的とする客の吸引力は新宿や池袋が勝る。

 渋谷は駅マエを目的地として利用されなければ衰退するという危機感が、関係者の間にはあった。それまで渋谷駅に隣接する大きな商業施設は東急百貨店東横店ぐらいだった。