一度、苦労して解く喜びに気づいてくれれば、算数・数学が好きになり、得意になっていくきっかけになります。
お子さんの勉強をみているお父さん、お母さんは、目の前の問題が解けるか解けないかに一喜一憂するだけでなく、苦労して解く喜びを教えることに意識を変えてみると、よい結果が生まれるのではないかと思います。
納得するまで食い下がる子が伸びる!
「自分が本当に納得するまで理解しようとする」という点も、算数・数学が得意な子に共通しています。
私が、算数・数学の問題を解説するとき、得意な子は解説でわからないところや納得できないところがあればすぐに、「先生、それってどういうことですか。もう一度教えてください」「先生、この式の意味は何ですか」などと聞いてくれます。
そのように聞いてくれたら、もちろんもう一度解説するわけですが、再度解説する場合は、1回目とは違ったアプローチで解説するなどして、できるだけ生徒が理解できるように私も工夫します。
言い換えれば、そのような生徒は「本当に理解するまで妥協しない」姿勢を持っていると言うこともできるでしょう。または、理解することの本当の意味を知っていると言うこともできます。
算数・数学は、基礎的な内容を完全に理解しながら、積み上げていくことで、応用的な問題も解けるようになるものです。
ですから、こうした妥協しない姿勢は、算数・数学を得意にするために欠かせない要件なのです。
一方、算数・数学が得意でない生徒は、本当に理解できていないのに妥協してしまうことがあります。
先生の解説などを聞くと「わかった気になってしまう」というのがその典型です。
先生の解説を聞き、先生の書いた板書をノートに取っただけで、「なんとなく理解した」と勘違いしてしまう生徒は意外に多くいます。