人や情報に出会って
自分の選択肢を増やす
一つ目は、情報を知ること。そのためにはいろいろな人に会い、さまざまな情報に出合うことが必要だ。今からではもう遅いと思う人もいるかもしれない。しかし谷出氏はこうアドバイスする。 第2ステップは、第1ステップの視点を踏まえて行動することだ。その際、谷出氏は次の3つの行動が重要だと指摘する。
「1週間でいいから集中してたくさんの情報に出合う機会をつくってほしい。例えば午前に一つ、午後に一つ、夕方と夜に一つずつで1日四つの企業や人を訪問する。それを1週間、営業日で5日続ければ20の企業や人と出会える。20社もインターンシップに行く学生はいないので、この1週間の活動で十分追いつける」
二つ目は力をつけること。自分で価値をつくる人になれば、さまざまな人や情報と出会うチャンスが増える。
三つ目は力を借りること。自分一人で何でもしようとせず、周りにいる大人や友人に協力してもらえばいい。その際に重要なのは必ずギブアンドテイクの関係を築くことだ。ちゃんとギブせずテイクばかりしていると、周りの人は逃げていく。
第3ステップは、第1ステップと第2ステップで考えて行動し理解を深めた後、成果を出すステップだ。どうすれば納得のいく就活の成果が出せるのか。ここでもポイントが3つある。
まず選択肢を増やすこと。第1、第2ステップで考えて行動することを繰り返せばおのずと選択肢は増えているはずだ。次に、自分で決めること。自分で悩み考えて決めたことなら、どんな結果にしろ、納得感は得られる。
最後に、自分の選択肢が正解となるように行動すること。これは非常に重要だ。谷出氏は「就活にただ一つの正解はない」と言い切る。自分で考えて出した答えはみな正解だと考えているからだ。だからこそ、自分が選んだ方が正しかったと思えるように行動することが重要になる。
ここまでは就活生の心得を述べてきたが、親はどうすればいいのか。谷出氏は以下の3点をアドバイスする。まず親が自分の価値観を押しつけないこと。社会人の先輩としてアドバイスすること、そして最終的には就職は子が自分で決めることだと理解することだ。
しっかり親子でコミュニケーションを取って、納得のいく就活をしてほしい。