就職活動
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2021年卒の就活は、実質的にはすでに始まっている。だがこれから始めてもまだ間に合う。採用コンサルタントの谷出正直氏に、就活を成功に導く3つのステップを聞いた。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

 就活ルールが有名無実化する中で、企業は早期に学生と接点を持つことができるインターンシップを重要視している。2019年卒の学生を見てみると、およそ半数が大学3年の9月までにインターンシップに参加している。

 時すでに大学3年の冬(本稿執筆時点)。もう手遅れなのだろうか。焦りを感じる就活生もいるだろう。でも安心してほしい。「まだ間に合う」と採用コンサルタントの谷出正直氏は断言する。今からでも間に合う就活成功への3つのステップ(下図参照)を説明しよう。

 第1ステップは、就活に必要な3つの視点を考え理解すること。谷出氏は就活を始めるに当たって、(1)自分の視点、(2)企業の視点、(3)就職活動の視点が必要だと語る。

(1)の自分の視点とは、言い換えれば自分が何者なのかということを知ること。しかしあらためて考えてみてもなかなか答えが出ないのではないだろうか。そんな人は「自分は何になりたいか(to do)」ではなく「自分はどうなりたいか(to be)」で考えてみると答えが見つかるかもしれない。

PROFILE
採用コンサルタント/採用アナリスト
谷出正直(たにで・まさなお)
奈良県生まれ。筑波大学大学院体育研究科修了。新卒でエン・ジャパンに入社。新卒採用支援事業に約11年間携わり、独立。現在は、採用コンサルタント、アナリストとして、採用支援や就職支援、各種セミナーや研修の実施、寄稿やコラムの連載、現場情報の発信などを行っている。

 何になりたいかは、どんな選択肢があるのか知らないと分からない。しかしどうなりたいかは、自分の価値観だから分かるはずだ。

(2)の企業の視点とは、「消費者」ではなく「生産者」の視点で企業を理解すること。よく「御社の商品が好きです」などと就活でアピールする人がいるが、これは消費者の視点であり企業からすればその人を採用する動機とはならない。

 本来、企業活動とは価値ある商品やサービスを提供し対価をもらうこと。企業を生産者の視点で見るというのは、その企業がどんな価値を生み出しているのかを理解し、自分がどう貢献できるのかを考えることだ。「私ならこんな形で御社に貢献できます」とアピールすれば印象は全く違うだろう。

(3)の就職活動の視点とは、就職のルール変更をよく理解するということだ。21年卒の学生の就活ルールは、経団連が原則廃止を決めており、その流れで就活のスケジュールもかなり変わっている(詳細は就活“裏”カレンダー参照)。それを理解して行動する必要がある。