求める人材像を明確にした
ADKの「スタメン採用」

 ADKでは17年から「相棒採用」というスタメン採用の原型となる採用方法を実施しているが、それ以前と比べて応募者は3倍以上に増えた。スタメン採用では求める人物像を明確にしているだけに、ハードルが高くエントリー数が下がるかと思ったが、むしろ増えた。「広告業界にこだわらない、今まで出会えなかったような人材に多く出会うことができ、非常に魅力的な人材を採用できた」と片野氏は手応えを感じている。

 ADKはさらに、特別枠採用を設けている。そのうちの一つが体育会系学生を対象とした「スタミナ採用」だ。

 体育会系の学生は、就活と部活動の日程が重なったときに、就活を優先して試合や合宿に出られなかったり、部活を優先して就職の機会を逃したりすることもある。「スタミナ採用では、学生に都合のいい日程を出してもらってこちらが調整する形で面接を行い、選考も短期間で行っている」(片野氏)。体育会系人材が欲しいから行っているのではなく、体育会出身社員の意見を基に、フェアな採用がしたいという考えから始めたのだという。

 また、企画などクリエイティブな能力を評価対象とするクリエイティブ採用、理系学部・大学院を対象にした理系採用、プロジェクトマネジメント採用などその他の特別枠採用も用意している。