日本の債券に投資すればするほど、損をする?
RIA JAPAN おカネ学株式会社 代表取締役 CFP、日経CNBCなどTVコメンテーター、海外ETF専門家、立教セカンドステージ大学講師 三菱UFJ銀行で17年、三菱UFJメリルリンチPB証券(出向)、ソシエテ・ジェネラル信託銀行勤務という、メガバンク、外資系証券・信託銀行で約26年の勤務を経験。その後半はプライベートバンカーを務め金融商品の運用について熟知。販売手数料(コミッション)を目的にしない、世界的潮流である「預かり資産管理」(フィーベース)のビジネス(RIA)を行う、独立系・投資助言業(内閣総理大臣登録)を2015年立ち上げる。著書に『個人型確定拠出年金iDeCoプロの運用教えてあげる!』(秀和システム)など。WEBサイトhttps://ria-japan.co.jp/
日本の国債はもう長年、低金利の水準に据え置かれています。執筆時点では、日本の国債の金利はマイナスです。
マイナス金利ということは、「お金を預けていても、利子をもらえずに逆に利息(手数料)を支払う」ということです。現状、日本国債の10年以内期日は全てマイナス金利という状況なのです。
「でも、国債は国の債券だから金利が低いだけで、会社の債券(社債)の金利はもっと高いでしょ?」と考える投資家もいるかもしれません。
しかし、そうでもないのです。
2018年12月末時点での、日本の高格付社債の利回りは、わずか0.3%しかありません(データ 日本高格付社債NOMURA-BPI事業債指数)。
つまり、日本で格付の高い債券に投資した場合、得られるリターンは0.3%程度と考えられます。
国債の金利が低い場合に、その国の社債でかなり高い金利が付いているケースは、リスクの高い社債と考えられます。
リスクの高い社債とは、その社債を発行している会社の経営に不安があり、その資金が戻ってこない可能性が高いといえます。