サウジ船舶公社などサウジアラビアの海運大手2社は8日、ホルムズ海峡の通過を見合わせることを決めた。イランがイラクの米軍基地を狙った報復攻撃に出たことで、中東地域全体に経済的な影響が広がっている。イランは現地時間8日未明、イラクの駐留米軍を標的とした攻撃に踏み切った。湾岸諸国は原油依存からの脱却を目指して産業の多角化を模索しているが、米国とイランの軍事的応酬は極めて重要な貿易ルートを脅かし、各国に大きな打撃を及ぼす恐れがある。関係者によると、サウジの国営石油会社サウジアラムコは積み荷を載せたタンカーの航路について、ホルムズ海峡を迂回(うかい)することを検討している。今のところアラムコからコメントは得られていない。
イランの報復攻撃、湾岸地域の海運や航空便に重大な影響
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