7日夜、ホワイトハウスのシチュエーションルーム(危機管理室)には、イランの動向を警戒するドナルド・トランプ米大統領と安全保障担当顧問らが集まっていた。イランがイラク領内の米軍基地2カ所にミサイル攻撃を行うとの警告が出ていたためだ。イランの攻撃により犠牲者が出ていないことが分かると、室内には安ど感が広がった。政権関係者が明らかにした。トランプ氏はその翌朝、会見を開き、イランに追加制裁を科すと述べたが、新たな軍事行動は発表しなかった。長年敵対する両国がひとまず、戦争突入の瀬戸際から後退した瞬間だった。米国はその数日前、イラン革命防衛隊で海外作戦を担当する先鋭部隊のガセム・ソレイマニ司令官を殺害していた。
イラン司令官殺害、背後に新チームトランプ
安全保障・軍事担当の新チーム「即断即決」の内幕
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