電気自動車(EV)メーカーのテスラはここ3カ月のうちに株価が2倍に急騰し、ゼネラル・エレクトリック(GE)も44%上昇した。両社は2大時価総額の赤字会社だ。長引く強気相場にもかかわらず――あるいはまさにそのために――赤字続きの上場企業の比率が高まっている。テスラとGEは似ても似つかないが、赤字企業増加の背景にある2つの潮流の典型例となる。テスラが示しているのは、売上高を伸ばしつつ創造的破壊をもたらす企業を支援したがる投資家の熱意だ。GEは、伝統的ビジネスで稼ぐのに苦労する企業が増えていることを反映している。もっとも、GEは第3の潮流には逆行している。その潮流とは、不人気の負け組の多くが、巨人の成長で閉め出された中小企業という現実だ。