――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  現在の合併・買収(M&A)環境は、要するに、「巨大合併は良い。小規模合併はそうでもない」ということだ。  少なくとも、米連邦地方裁判所の11日の判断からはそうした結論を導けそうだ。同裁判所は携帯電話サービス大手TモバイルUSとソフトバンクグループ傘下の同業スプリントの合併計画(260億ドル、約2兆9000億円)を認めた。この計画には13の州とコロンビア特別区の司法長官が反対していた。全米無線市場の大手通信会社が4社から3社に減れば、競争が阻害されるとの理由からだ。